午前0時にこんばんは。田口めんたいこです。いきなりだが私はリズム感がない。どうしてもリズム感がない。音楽は好きなのに。小さい頃から長年バイオリンを習い、それと並行して中学では合唱部に入った。大学ではドラムもやってみた。全て挫折
社会人になると大きなフェスにも行くようになったし、友人のDJを見たくてクラブにも通った。でも、決まってこなれたサラリーマンに声をかけられるのだ。「君、大丈夫?楽しんでる?」。。。どうやら私のゆれ方は、ただただふらふらしてみえるらしい
でもそれでも音楽が好きだから、先日も高橋優さんのライブへ行った。ノリの良い曲になると、皆が手拍子を始める。やばい。手拍子を始めて、勢い余って歌詞も口ずさむ、気づくと人より1拍遅れている。遅れを取り戻そうとすれば高橋さんより手に集中してしまう。
皆が振り付けを始める。やばい。高橋さんを見て、口ずさんで、手拍子をして、タイミングで振り付けが入る。やることが増える。1度に4つのミッション。高橋さんが「手拍子ありがとうーー!!」と盛り上げてくれるから私も答えたい。答えたいが壊れかけのロボットの様な私。隣の人と振り付けの右左が合わずぶつかる
いっそのこと次回は思い切って原点に立ち返り棒立ちでアーティストを見る、聴くことに重きを置いてみます!という宣言をして明太子作りと何の関係もない前振りとはいえない前振りから本題に入ります。
田口めんたいこ、「明太子づくりWS byほどほど屋エイト」に参加してみる(前編)
会場は上諏訪駅より徒歩約10分、諏訪にある建築建材のリサイクルショップ、リビルディングセンタージャパンだ。実はこちら、明太ご飯やさんを開催しているお酒と料理えいようのデザインを手がけたお店である。そのご縁で以前買い物に来たこともあるが、まさかこの空間で明太子を作れる日が来るとは。
リビルディングセンタージャパンのインスタグラムを見てえいよう店主清水さんがすぐに連絡をくれたのだが、そのさらに前、瞬速で情報を発見、申し込みを済ませていて驚かれた。私の明太アンテナ、グッジョブ。8名以上集まらなければ開催なしとの事で心配もしたものの、ふたをあければ15名もの参加者だった。
さあ、扉を開けて入ってみるとおいしい明太子を作っておくれ、と言わんばかりの卵たちがリビセンのテーブルの上にスタンバイ。リビセン併設のカフェlive in senseにスケトウダラの卵が並んでいるこの状況!大好き×大好きのコラボ最高!とひとり心の中で絶叫しながらも平静を装う私。
そして見た感じ、卵がとても大きい!!!スケトウダラは大体11~3月に獲れるので、今回の開催日は結構ギリギリ。ほどほど屋エイトさんがわざわざ開催前に角上魚類(お魚屋さん)に連絡し、確認したうえで仕入れてくれたとのこと。状況によっては開催できないかも、との事だったので本当に良かった。ありがとうございます。
何も加工していないスケトウダラの卵、簡単に手に入らないのでは、と勝手に思っていたのだがほどほど屋エイトさんのお話によると、お魚屋さん、少なくとも角上魚類に聞いてみれば意外と普通に買えるのかもしれない。次のシーズンは張り切ってまた自分で作ってみたい。電話で問い合わせとか苦手分野だけど頑張ってみたい。
到着した時にはすでに沢山の方々がいらしていて、東京から一人参加の私はひっそりと受付をすませる。そして楽しみ半分、緊張半分。なぜなら協調性の無さと、明らかに周りに遅れをとる不器用さで教室やワークショップが大の苦手だから。
しかし、ひっそりとしつつもマニアフェスタの名残であるド派手な明太ネイルと、ちゃっかり明太Tシャツも着てきてしまっている。いかん、雰囲気的にはひっそりとしているのに見た目で主張してしまう悪い癖が出た。溢れ出る明太愛…なんて考えているうちにワークショップスタート
先生は、ほどほど屋エイトのかずさん。普段は埼玉の指扇に店舗を構えている居酒屋さんだが、お話を聞いているとほどほど感が全くない。無肥料、無農薬自家栽培の野菜、ご自身で作られている調味料、出来る限り添加物や化学調味料を使わないお料理を出されているそう。
リビセン華南子さんは、ほどほどどころかやりすぎだと仰っていて、私も、おそらく参加されていた皆さんがそう思っただろう。でもかずさん、やりすぎエピソードをとても楽しそうに、自然にお話しされていて、普段もこんな感じでお店に立たれているんだろうな、と思うとますます埼玉にも足を運びたくなってしまった。
漬けたり液を抜いたり時間のかかる工程が多い為、時間内に完成させることが出来ず、ワークショップでは下漬けまで。お料理番組のように完成までの卵の様子を見せて頂いたり、塩水や特製明太液の味見も出来て、料理初心者の私にはとても嬉しかった。
さて、いよいよ実習。竹串を使い、血管に残った血を抜く作業。始めは、不器用には少々つらい作業だったがその内慣れてきてうまく抜けると気持ちが良い。なかなか全てきれいにとはいかないのでどこで手を止めるかは自分次第
お次は塩をまぶす作業。ぷにぷにの卵を塩まみれに。
そして塩にまみれた卵を袋へ移し、数時間
全員の卵たちが勢ぞろい
卵を寝かせている間に、ほどほど屋エイトさんのおにぎりランチ。塩おむすび、サラダに明太子付き。参加者全員で1つのテーブルを囲み、とても楽しかった。平日という事もあり、長野県内の主婦の方々が多かったが皆様とても素敵な方で、興味深い活動をされていたり、まだまだお話したかったな、、
そうこうしている間に、だいぶ水分が出ていた卵
水で洗ってみると、触り心地が先ほどと違う!皮が固くなっていた。塩をまぶすだけでこんなに変化があるとは
ワークショップの最後、卵を下漬け用の塩水に入れる。もう短時間一緒に過ごしただけで愛着がわいてしまっている。左側の私の卵かわいい。かわいすぎる。右側はお土産のかずさんが作られた明太子。お手本の明太子も一腹頂けるなんて。
ドキドキのワークショップだったが、先生も、リビセンの方も、参加者の方々もお優しくずっとずっと楽しかった。帰宅後は結構作業が多く、自分にとっては出汁を取る工程がとても心配だが、なんとこちらのワークショップ、初心者に寄り添った工程の資料があり、完成するまでお店に電話相談することも可能。アフタフォローもやり過ぎなのだ。
幸せいっぱいの思いを胸に、私は日帰りあずさで東京へ。インスタグラムではその都度状況を報告しているが、帰宅してから完成までの道のりはまた後編で。